ファゴット奏者 水本芳枝

はじめての多重録音

先日はじめて、多重録音とやらに挑戦してみました。最低限の材料は揃っていて、一応曲がりなりにも楽器が拭け吹けるので、一度はやってみたいと思い。良いリードがなかったのですが録音できるタイミングが1日しかなかったので、前日にすごい勢いで編曲を終わらせて。編曲はファゴット4重奏です。メドレーなんですがあまり時間もなかったので、頭に降りてきたとおりに譜面をつくりました。既存の曲をいくつか繋げてるんですが、ほぼ楽譜は見てなく、頭にあったメロディをそのまま落とし込んだ感じ。なので原曲とかなり違ってる部分もありますが逆にそれが面白いのかもと思ったり。今回は面白くしたいという狙いもあったので、デフォルメされてるぐらいがちょうどいいのです。結果、自分の好きな曲だけ入ってるという共通点しかない謎のメドレーになりましたが…まあいいよ。(笑)しかし、すごいスピードで出来ました。多分パートが全部ファゴットってことで、勝手がわかってるせいもあると思います。この作業も面白かった。作曲って私には素養もないので全然出来ないけど、特に楽譜も見ずに頭にあるものや降りてきたもの(ほぼ既存の曲ですけど)を具現化していく作業って作曲的要素が強くて、なにもないところから作っていくってこんなに面白いんだ!と思いました。この即興力は演奏の方に欲しいんですが、そっちは全くダメです。アドリブ大の苦手。楽譜崇拝者です…。それを翌日手直ししてから多重録音したのですが、まず多重録音をどうやってやるのかが全然わからず。とりあえずリニアPCMレコーダーを持っていたので、音はこれで録れば良いとして、重ね方がわかりませんでした。と思ったら、PCに入れていたいくつかのフリーソフトが多重録音に対応していると知り、とりあえずやってみました。でも多分すごく要領の悪いやり方をしてしまったようです。録音はPCから打ち込みの音+メトロノームを鳴らして、それをイヤホンで聴きながら1パートずつ録音したのですが、多分PCにレコーダつないでソフトから録っていったほうが良かったみたいです。全パート打ち込みを聴きながら録ったので、重ねてみたら微妙にずれてるのねー。さすがに生音聴きながらだったらここまでずれなかったと思う、というずれ方。あとピッチがね、やっぱりハーモニーを作るときの音程って、ちゃんと聴きながらじゃないとダメだなと思いました。録り直したかったけど、なぜか多忙なのでそんな時間もなく、そもそも全部初見で吹いてるのにもたもたして2時間近くかかってるので、諦めてそのデータを使うことにしました…。きっとクオリティの高い多重録音をしようと思ったらかなり時間がかかるんでしょうね。ベースとなるパートをまず打ち込み(+メトロノーム)と一緒に録って、実際に録った音を聴きながら重ねての繰り返し…を想像すると、確実に1日コースですもん。出来上がった録音はなぜかところどころノイズが入っちゃうし、やっぱりリードが微妙なので好みでない音だったり、いかにも低音吹くの好きじゃないですみたいな吹き方だったり(実際苦手…)、ほぼ初見でやるとこうなるよね、みたいなもつれ具合がなんとも…。もっとふざけた感じで演奏したかったのに、わりと必死になってしまいました。A-durのあの音域とテンポでメヌエットとかね、左手親指酷使しすぎなんですよ。風邪引いちゃってて正直体調も良くなかったので、特に後半に行くに連れて、全パートHPが削られていく様子が相当面白かったです。それが全部自分の演奏だから余計に。人様に聴かせるレベルじゃないかも、と思いましたが、もう聴かせてしまったのでいいや。(笑)クオリティという意味ではイマイチかもしれないけど、まあ、初めてにしてはよく出来たほうでしょう、たぶん。録音データを公開したいところですが、やはり曲がりなりにも普段ギャラを貰って演奏している以上、もつれまくってる後半部分を世界中の皆様にお聴かせする訳にはいかないので…スミマセン。今度は時間がいーっぱいあるときに、また挑戦してみようと思います。今回作ったメドレーはおそらく一部の曲を差し替えて同人音楽の森またはベルズで販売しようと思っていますので、また準備ができたらお知らせします。※この記事は予約投稿です※


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