ファゴット奏者 水本芳枝

リードの選抜方法などなど

よく、良いリードは本番用に取っておくなんて言いますが…私もその方式にしたいのは山々なのですが、というかそうしていたつもりが大体違うことになってます。というのも、「これは良いかも」と思って除けておいたリードが本番時に吹きやすいとは限らないのです。。。大体「こんなはずじゃなかった」という状態に陥ります。「練習用」「本番用」と分けられるほど作ることが出来れば良いですが、私の場合はその辺の線引きはかなりアバウトです。では本番用のリードはどうしているのかというと、本番用は最初から本番用想定で、予定が近くなったら削り始めます。そして普段の練習に使いながら数日かけて調整します。私の場合削りたての新しいリードより、少し使ってこなれてきた感じのほうが好きなので、数日かけて調整します。が、うっかり練習でガンガン吹きすぎてリードの「旬」が本番とずれることもあるので注意が必要です(;´Д`)そして大体本番が終わったらお別れです。。。良くてもその後練習用に少しの間使ってさようなら。量産体制が整っていればまた違うのでしょうが、私は少数精鋭の方針で精密ヤスリ片手にやっておりますので、このやり方で精一杯でございます。そういえば最近楽器がとても良く鳴るリードが出来ました。これだけ楽器が鳴るというのはあまりないのでびっくりですが…実はそのリードというのが昨年のクリスマスコンサート本番用に作ったリードでして、本番前日はまだ青臭いピンピンしたリードでしたが、当日使っている間にどんどん良くなって行きました。(だめじゃん)そのリードはまだ吹けるかなと年明けに吹いてみたところ、そろそろヘタってはきてるものの、相変わらず良く鳴ってます。楽器が良く鳴ってくれるリードはなかなか出来ないので、クリスマスコンサートのGPや本番で吹いた時には自分の音ばかりやたら聴こえて少々困りましたが…音量っていうより、吹いている自分の体も共鳴?伝導?するみたいな感じですかねー。この感じを忘れずに次のリードへ活かしたいです。でも…どう削ってこんなリードが出来たのか、よくわからないんだよね(;´Д`)いつもと一緒なはずなんだけど。完全に没になるまで吹いてみたらしっかりデータ取って、お手本用ケースに入れておこうと思います。ほんと、奥が深いよ…リードは。


0コメント

  • 1000 / 1000