ファゴット奏者 水本芳枝

リード作り

 こちら関東は土曜日に梅雨が明けました。

というわけで、今日は何かと理由をつけて先延ばしにしていたリード削りをすることに…。
ちなみに娘が小学校に行っている時間がファゴットに充てられる時間です。
なので今日はテキトーに家事を済ませてからリード削りました。


削る時は常にごちゃごちゃしています。


プッペは梅雨入り前に作っていたのだけど、その後梅雨に入ってしまったので
削るのは明けるまでおあずけにしてました。


私の場合、ナイフはあまり使いません。
というかリードナイフ自体使いません。なんかうまく使えません(;´Д`)
先端の繊細な部分をクラフトナイフで削ったり、根本の段差を作ったり、完成後の微調整で切り出しナイフを使う以外は細いダイヤモンドヤスリと耐水ペーパーです。
あとはキャリパーさえあれば余裕で作れます。


よく、
「使えるリードを作れるようになるまでには大量のリード作りをこなさないとダメ」
って言いますが、確かにそうなんですが結局ちゃんとした材料と適切な道具があればそれなりのものは作れちゃう、ということにようやく気づいた今日この頃。

というより今の私は完成品リードをたくさん買うほど金銭的余裕もないし、材料を無駄にする余裕もないので1個1個をかなり慎重に作ってます。結果わりと作れちゃってます。
なんだろう、この「後がない」感が完成度を高めてくれている気がする…(;´∀`)


じゃあ昔から自作リードでやってたのか?
というとそうではなく…。

初めてリードを作ったのは17歳の頃で、師匠がアフィニスで留学している間についていた別の先生が教えてくれました。
…といっても教えてくれたのはプッペを組むところまでで、削り方は古い紙をポンと渡されて「あとはたくさん作ればわかってくるから」と言われて終わり。
そこから試行錯誤して作ってはみたものの、ほとんどうまくいかず…。
師匠が留学から帰ってきてからは「そんな暇があったら練習した方がいい」と言われ、妙に納得して作るのもやめてました。

大学に入ってもリードの作り方を教えてくれる人はおらず。
一度だけ先生が教えてくれましたが、最終的にプッペを先生のマシンで削るという終わり方だったのでやっぱり削り方がよくわからずw
必死で量産しましたがほぼゴミにしかならず、半分意地で自作リード使って本番やったこともあるけどあまりに酷い結果ばかりだったのであるときキッパリと見切りをつけました。
「プロの全員が自作してるわけでもないし、状態の良い完成品を微調整して使えば良い」
と思ったわけです。

この考えは決して間違いではないのですが、今は完成品買うのも金銭的に大変なので必要に駆られてリード作りを再開。
ただ以前と違うのは、キャリパーを買ったことだけ。

これがあるとないとじゃ雲泥の差!
リード削りの成功率が格段に上がりました。
おかげさまで現在は何とか自作リードだけでやれてます。
多分学生時代にキャリパー買ってればよかったんだわ。
あとは1本たりとも無駄にしないという気合。


過去に気に入っていたリードは保管してあるので、その厚みを測って毎回それに近いバランスで作るようにしています。


マシンの類は一切持ってません。
必要ないというのではなく、高すぎて手が出ないわけですが…。
今はそれほど量産体制を取らなくても良いので、ちまちま手削りします。
でもメイキングマシン欲しい。


で、今日は娘が帰ってくるまでに2本削りました。


今日はリーガー2番。試し吹きした感じではバランス良さげ。
あとは音の抜けなど調整したら使える奴になりそう♪~(´ε` )

さらった後にまた3本削って、今日は計5本削りました!
跡で作った3本は明日試奏予定。


ケースの下にある「リードの調整法」は某英語サイトを勝手に翻訳してプリントアウトしたものなのでここにすべてを載せることは出来ないのですが、ぼちぼち役立ってます。


さて、この5本でどれぐらいもつだろうか…。


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